新人くん「宅建の合格点って毎年ちょっとずつ違うけど、結局何点取れば受かるんだろう…?」
宅建試験は、毎年20万人以上が受験する超人気資格。
でも実際の合格率は**わずか15〜18%程度**で、合格点も毎年微妙に変動します。
ネットでは「36点で受かる!」「いや、37点は必要!」などさまざまな情報が飛び交っていますが、
結論から言うと、**確実に合格を狙うなら38点以上を目標にすべき**です。
この記事では、
– 過去10年分の宅建試験の合格率と合格点の推移
– 年度ごとの傾向とその背景
– 合格するために必要な学習の目安
を、最新データをもとにわかりやすく解説します。
「何点取れば受かるのか?」「どれくらいの勉強で合格できるのか?」
そんな疑問をスッキリ解消したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
宅建試験の受験者数と合格者数の推移
宅建試験の受験者数と合格者数の推移について説明します。
それぞれの項目について順に解説します。
①年度ごとの受験者数の変化
宅建試験の受験者数は、長期的に見て20万人前後で推移しています。
平成27年度から令和6年度までのデータをみると、最低は平成27年度の約19万人、最大は令和6年度の約24万人でした。
近年は不動産業界への関心の高まりや、資格取得によるキャリアアップ需要の影響で、受験者数が増加傾向にあります。
以下は過去10年間の受験者数の推移です。
| 年度 | 受験者数 |
|---|---|
| 令和6年度 | 241,436人 |
| 令和5年度 | 233,276人 |
| 令和4年度 | 226,048人 |
| 令和3年度(10月) | 209,749人 |
| 令和2年度(10月) | 168,989人 |
| 令和元年度 | 220,797人 |
| 平成30年度 | 213,993人 |
| 平成29年度 | 209,354人 |
| 平成28年度 | 198,463人 |
| 平成27年度 | 194,926人 |
このように、感染症拡大の影響を受けた令和2年を除き、全体的には安定した受験者数となっています。
②年度ごとの合格者数の推移
宅建試験の合格者数は、概ね3万〜4万人台で推移しています。
以下の表は、過去10年間の合格者数です。
| 年度 | 合格者数 |
|---|---|
| 令和6年度 | 44,992人 |
| 令和5年度 | 40,025人 |
| 令和4年度 | 38,525人 |
| 令和3年度(10月) | 37,579人 |
| 令和2年度(10月) | 29,728人 |
| 令和元年度 | 37,481人 |
| 平成30年度 | 33,360人 |
| 平成29年度 | 32,644人 |
| 平成28年度 | 30,589人 |
| 平成27年度 | 30,028人 |
近年は40,000人前後の合格者が安定して誕生しており、資格としての人気が継続しています。
③受験者数と合格者数の関係
受験者数と合格者数の関係をみると、合格者の割合は全体の15%前後で安定しています。
これは合格点を調整する仕組みにより、毎年おおむね一定の合格率を維持する方針が取られているためです。
このため、受験者数が増えても合格者数が比例して増えるわけではありません。
④直近数年の傾向
令和4年度以降は受験者が増加し、合格者数も4万人台を維持しています。
コロナ禍以降、試験環境が安定したことにより、受験者の回復が進みました。
特に令和6年度は24万人以上が受験し、過去10年間で最多となりました。
宅建試験の合格率の推移
宅建試験の合格率の推移について説明します。
①過去10年間の合格率データ
| 年度 | 合格率 |
|---|---|
| 令和6年度 | 18.6% |
| 令和5年度 | 17.2% |
| 令和4年度 | 17.0% |
| 令和3年度(10月) | 17.9% |
| 令和2年度(10月) | 17.6% |
| 令和元年度 | 17.0% |
| 平成30年度 | 15.6% |
| 平成29年度 | 15.6% |
| 平成28年度 | 15.4% |
| 平成27年度 | 15.4% |
過去10年間の平均合格率は約16.7%です。
②年度別の比較と特徴
令和以降の合格率は17〜18%台で推移しており、平成後期よりもやや高い水準となっています。
これは受験者数の増加と試験難易度のバランスを考慮した調整の結果とみられます。
③合格率が安定している要因
宅建試験では、合格点が毎年調整される仕組みを採用しています。
このため、問題の難易度に差があっても合格率が大きく変動しにくい特徴があります。
④今後の合格率の見通し
近年の安定した傾向を踏まえると、今後も15〜18%の範囲で推移する見込みです。
受験者数が増加した場合でも、合格点の調整により合格率は一定に保たれると考えられます。
宅建試験の合格点(基準点)の推移
宅建試験の合格点(基準点)の推移について説明します。
①過去10年間の合格点一覧
| 年度 | 合格点 |
|---|---|
| 令和6年度 | 37点 |
| 令和5年度 | 36点 |
| 令和4年度 | 36点 |
| 令和3年度(10月) | 34点 |
| 令和2年度(10月) | 38点 |
| 令和元年度 | 35点 |
| 平成30年度 | 37点 |
| 平成29年度 | 35点 |
| 平成28年度 | 35点 |
| 平成27年度 | 31点 |
②最高点と最低点
過去10年間で最も高い合格点は令和2年度の38点、最も低い合格点は平成27年度の31点でした。
③平均点と変動幅
平均合格点はおよそ35点前後で、年度によって2〜3点の上下があります。
④近年の傾向と対策の目安
近年は36〜37点が合格の目安となっています。
確実に合格するためには38点以上を目標にするのが安全です。
まとめ|宅建試験の受験者数・合格率・合格点の推移
宅建試験は、毎年20万人以上が受験する国家資格試験です。
合格率は15〜18%程度で推移しており、年度によって大きな変動は見られません。
合格点はおおむね35点前後で推移していますが、令和以降は36〜37点程度が目安となっています。
受験者数・合格率ともに安定しているため、宅建試験は「一定の実力を持つ受験者が着実に合格できる試験」といえます。
データを確認しながら、各科目の得点配分と目標点を設定し、効率的な学習を進めることが重要です。
統計情報の出典:一般財団法人 不動産適正取引推進機構|宅地建物取引士試験実施状況
















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